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- 2011/11/30 自我(エゴ)の取扱説明書
自我(エゴ)の取扱説明書
2011/11/30 Wed. 21:36:09 edit
マインド(自我:エゴ)に引きずられ、
『自分ではない何者か』
になろうとするから起こるものです。
これもまた、自我のもつ一つの習性です。
人間は誰しも、心の中で、
『幼い記憶』
(インナーチャイルド)
子どもと同居しているのです。
ほとんどの人は、そのことに気づかず、
子どものワガママに振り回されながら
生きています。
政治やビジネス、戦争といったものは、
『大人の世界』
を舞台にしているように見えますが、
その本質をよく観察すれば、登場人物
のほとんどが、『子どもの論理』で
行動しているのがわかります。
人類の意識は未だ、
大人になりきれていないのです。
教育関係の仕事を長年やってきた
ので、子どもや親御さんと接する
機会がよくありました。
そのおかげで、子どももいないのに
親子関係や子育てに、妙に詳しく
なっちゃいました。
世の中、『本当に賢いな~』と感心する
ような子どもへの接し方をしている
ご家庭もあれば、
エゴとエゴのぶつかり合いに
なってしまうようなご家庭もあります。
『自覚した意識』というのは、
自我(マインド:エゴ)に対する
『賢い親』にあたります。
マザー・テレサもオバマ大統領も、
ダライ・ラマであっても、
どんな人の自我にも、
『承認』『制御』
という基本欲求があります。
他人に認められたい、
ものごとを思うようにコントロールしたい、
というワガママな欲求です。
『賢くない親』は、それを、
野放しにしたり、
迎合したり、
スパルタ式に押さえつけようとしたり、
力で言うことを聞かせようとしたりします。
『賢い親』は、子どもの性格を、
ちゃんとわかった上で、適切に接します。
自分のエゴがふくらんだとき、
迎合して一緒に暴れたり、見ないふりをしたり、
押さえつけたり、自己嫌悪に陥ったり、
そうするのではなく、それを認め、
受け容れ、まずはきちんと満足させてあげます。
ホメてほしい子には、
ホメてあげればいいのです。
たとえ、相手(エゴ)が間違っていても、
正解・正論を言えば理解・納得
するわけではありません。
相手(エゴ)は子どもなのです。
悪いことをした子には、叱るのじゃなくて、
一度、受け容れた上で気づかせてあげるのです。
エゴが望むように行動してあげて、
エゴを満足させてあげることも、
ときには必要です。
僕自身も、ブログで小難しいガチガチの
理屈を語ったり、ビジネスライクなことを
語ったりする一方で、
ブログを巡回中に何気なく見かけた
中学生の子の悩みに
『おせっかいかな?』
と思いつつもコメントしてみたりもします。
自分の中のエゴは、その時々で、
『言ってることが矛盾してる』
『いい人ぶってる』
『自分を満足させたいだけ』
『お金お金ってロコツじゃない?』
とかいろいろ言ってきますが、
『そう、キミの言うとおりだね。
うん、正しい』
と認めつつ、
『でも、キミも好きなんでしょ?こういうの』
『素直になればイイと思うよ』
と切り返せば、自我さんの機嫌も良くなります。
前回のメルマガで、
『執着もカルマも愛せる』
ということを書きましたが、
最近、よく思うのが、
『人間ってかわいいな』
ということです。
『エゴ』という言葉には、
汚いものを非難するような響きも
ありますが、人生を歩む上で、
切っても切れない大切なパートナーなのです。
この世界の、自分の一部である
『エゴ』を否定していては、
人の意識は進化できないのです。
自我の習性を、
『困ったもの』ととらえるのか、
『かわいいヤツ』と受け容れるのか。
日本には、枕草子の時代から根付く
『カワイイ』文化があります。
不完全で未完成・未成熟だけど、
なんだか憎めないもの、
そういうものを愛でる精神性があります。
表面的にとらえるのではなく、
真面目に追求し、共感を生める形で
世界に発信すれば、
人類の意識の進化にも貢献でき、
リスペクトもされるんじゃないかな、
と、ふと思ってみたりもしますね。
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【参考記事】
・自我を超える自分とは
・自我とカルマ
・自我を理解する
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