2012年04月の記事一覧
- 2012/04/26 恐れを友にする
恐れを友にする
2012/04/26 Thu. 21:02:00 edit
前回記事で、『悟り』とは、『恐れ』の臨界点を
突破した先にたどり着く境地だと語りました。
前回記事:恐れは有限、可能性は無限
『悟り』というものの定義は、発信者によって
いろいろですが、ワンネス体験などの至高体験
のイメージばかりが先行して、神格化・偶像化
されているように感じるのが正直なところです。
なので、もっと現実的な視点で『悟り』を
とらえることが必要だと痛切に感じます。
『悟った人』を祭り上げる必要はありません。
何に関してもそうですが、敬意は必要ですが、
崇拝はしてはならないのです。
あなたにとって、崇拝の対象は、
いついかなるときも唯一、あなた自身だけです。
至高のワンネス体験というものは、それだけを
切り離してみれば、ドラッグによる、まやかしの
幻覚作用を得るのと大きな違いはなく、
『悟り』の後に、人生がどう変わるのか、
ということの方がはるかに大事なことなのです。
恐れの臨界点を突破し、恐れを克服する、
という表現をしましたが、ここでまた、
『悟った人』は何も恐れなくなる、
と考えてしまうと、それも偶像化になります。
『恐れ』というものは、自我というものに、
基本プログラムとして入っているもので、
人として生きる中で、『恐れ』という感情が
なくなってしまうことはあり得ません。
『悟り』とは、何かを失くすことではなく、
すべてを自分のものとして受け容れることです。
本当に悟った人であれば、何かを否定したり、
拒絶したり、なくしてしまおうとすることはありません。
すべてを呑み込むことができ、すべての存在を
赦せるというのが、『悟り』の本質と言えます。
だから、自他の分離がなく、すべての人と、
競争ではなく協力、所有ではなく共有、
奪うのではなく与える、というパラダイムで
接することができるのです。
『恐れ』などのネガティブ感情にしても同じです。
それを忌み嫌い、失くしてしまおうとするのではなく、
それらの感情を友にすることができる、というのが
『悟りの境地』というものです。
なので、『恐れ』を克服する、という言葉にも注意が必要です。
あなたが『恐れ』を感じたとき、それを失くそうと
するのではなく、
それを感じきること、
それと共に在ること、
それを自分の一部として認めること、
という意識の転換が必要です。
ホ・オポノポノやセドナメソッドなどの
クリアリングメソッドも、この視点を
理解していなければ、本当の効果を得られません。
以前も紹介したことがある、
『ザ・マネーゲームから脱出する法』
で語られる『プロセス』というメソッドや、
『ザ・キー』で紹介される10のメソッド
なども、知識として知っておけば役に立つでしょう。
「ザ・マネーゲーム」から脱出する法/ロバート・シャインフェルド

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ザ・キー ついに開錠される成功の黄金法則 (East Press Business)/ジョー・ビタリー

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それに加えて、僕自身の見解も語ります。
『恐れ』を感じたとき、
まずはそれを自分で自覚することが第一歩です。
人は、気づかずに『恐れ』に支配された
選択を繰り返すということに注意してください。
『恐れ』とは、無意識の領域にあるカルマ
(過去の記憶情報)からやってきます。
無意識の領域にあるため、自分では気づかないのです。
あなたが、何かの行動をとるときに、
『気が進まない』
というのが、『無自覚の恐れ』なのです。
それに支配されていると、本当の意味で
『選択の自由』は行使されません。
直感のみに頼って行動することが危険なのは、
その直感自体が、『無自覚の恐れ』を避ける
ようにして生まれてくるからなのです。
参考記事:直観 ~理性と直感の統合~
たとえば、お金に対するメンタルブロックのある人は、
お金のことを真剣に学ぼうという気が起こりません。
そういう人がスピリチュアルに出会うと、
自分にとって都合のいい情報だけを受け取って、
自分の直感だけに従って行動し、それだけで
人生がうまくいくと勘違いしてしまうのです。
いわゆるスピリチュアル貧乏になる、ってことですね。
ちなみに、こういうのは、以前の僕自身が
経験したことだからこうして言えることなんです。
批判したくて語ってるわけではないので
その辺り、理解して頂けるとうれしいです。
わかりやすくお金のブロックに関して
説明しましたが、自分の望む生き方を
真剣に追求していけば、
必ず何かしらの『無自覚の恐れ』に
気づいていくことになります。
なぜなら、理想があって、いまの現実が
それと違う状況なのなら、あなたの在り方が
理想の現実にふさわしくないものだ、
ということの証拠だからです。
人は在り方にふさわしい現実しか受け取れません。
この辺りは、自分自身ととことん正直に、
誠実に向き合う必要があります。
お金はそこそこでも、家族で幸せに暮らせればいい、
と考える人は、本当に家族の幸せを守る、ということを
突き詰めて考えれば、どうしてもお金が必要だと
いうことを、真剣に考えるのを恐れているのです。
その恐れに、自分自身で気づき、自覚する必要があります。
そうやって恐れを自覚することが第一歩で、
その次に、恐れをもった自分を受け容れるのです。
具体的に言えば、恐れをしっかり自覚し、
それをきちんと感じた上で、恐れとともに
何かしらの行動をとるのです。
よくある誤解が、
『恐れを失くしてから行動しよう』
というものです。
恐れとは『未知』から生まれ、『未知』を『既知』
に変えるには、情報・知識というものが必要で、
本当の意味で情報・知識を自分のものにするためには、
『行動』『実践』によって何かを経験する必要があるのです。
つまり、『恐れを失くしてから行動しよう』
では、いつまでたっても行動できないのです。
なので、恐れを自覚し、それを感じながら、
勇気を出して行動することが大事なのです。
これが『恐れを友にする』の意味です。
スピリチュアルや『引き寄せの法則』を知ると、
ネガティブ感情をもったまま行動してはならない
と誤解してしまいます。
この誤解のために、必要な行動をとれない
という人が多いのではないかと思ってます。
これは、引き寄せの法則のもっとも
大きな功罪の一つだと思いますね。
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