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- 2012/10/10 短絡思考のワナ
短絡思考のワナ
2012/10/10 Wed. 16:23:17 edit
『引き寄せの法則』ですが、従来の自己啓発や、
成功哲学といったものと比べると、
『ラクして成功できる』
『望みをいともカンタンに引き寄せられる』
というキャッチーな面がやたらと
強調されがちなことに気づきます。
ものごとの背景をしっかり洞察する目を持っていれば、
これは、単に『商業的』な理由で強調されている
だけだということが見抜けるのですが、
残念ながら、世の中の多くの人は、表面的な部分を
見て、心を強く惹きつけられてしまいます。
もちろん、これは人間の心理として自然なことで、
大前提として、人の心は反応的で移ろいやすいもの
だということを、常に意識しておく必要があります。
たとえば、僕のブログやメルマガを読んでくれる方は、
『引き寄せの法則』というものを信じている人が多い
のですが、メールレクチャーの宿題で、ネットビジネス
に対してどんなイメージを持っているか?
と訊くと、
『聞こえのいい言葉で煽って、人に必要のないものを
売りつける、いかがわしく胡散臭いイメージ』
という先入観にとらわれている人が多かったりします。
『コピペとテンプレートでラクに稼げる』
『一日わずか2時間の作業で月収◯◯万円!』
『メールを送るだけで月収◯◯万円!』
ってセールスコピーと、
『毎日鏡に向かってアファメーション
するだけで人生が変わります』
『前向きになって、欲しいものをしっかりイメージし、
それが叶うことを信じれば願いが叶います』
『引き寄せの法則を使えば、恋人もお金も健康も
人間関係も、すべて思いのままです』
って、キャッチーなメッセージと、一体
どの辺に違いがあるのか、
よくよく考えてみると気づけることもたくさんあるはずです。
ただ、僕はこれらの『キャッチー』なメッセージが、
間違っているとか、ウソを言ってる、とはとらえてません。
何をもって『ラク』に感じるのかはその人次第です。
お金の本質をつかみ、インターネット上でお金を
自由に生み出すルールを理解した人にとっては、
毎日、朝から満員電車にゆられて通勤し、
半日も拘束されて、好きでもない人たちと
好きでもない仕事をする、という、
平均的な普通のサラリーマン生活をするよりも、
よっぽど『ラク』だと言えますし、
すべてのケースで、言ってる本人が、ウソをつく、
とか、人をダマそう、と思いながらそういう
言葉を使っているワケではないんです。
『引き寄せ』にしても同様で、法則を理解し、
人生のメカニズムを体感的に知っている人たちは、
自分たちの理解したことを、より多くの人たちに
届けたい、という一心で、あえてキャッチーな
言葉を使って、世の中の多くの人たちの興味を
惹こうとしているだけのことです。
大切なのは、『受け手』の方の成長が必要だってことです。
『情報弱者』を相手に何かを売りつける、
ということに抵抗を感じる人もいるようですが、
そもそも、自分よりも『情報弱者』でない人に、
『価値』を届けることなんて不可能です。
『価値』とは経験の違い、
情報の格差の中に生まれるものなんです。
だから、売り手は、自分よりも情報弱者を相手に
自分のビジネスをするのが当たり前なんです。
ただ、前述したように、大切なのは
受け手(買い手)の『成長』です。
売り手は、自分の提供する『価値』(情報)
によって相手が成長する、そういうビジネス
を展開していく必要があるし、
買い手の方も、相手から受け取る情報によって、
自分自身が成長すること、そういう未来を創る
『経験』に対してお金を投資する、
という意識が必要だということです。
先日の『おとぎ話のワナ』という記事で
書いたことにも通じますが、
人の心というものは、自分にとって都合のいいように、
『事実』『現実』というものを歪めて解釈します。
『いつまでも幸せに暮らしました』
⇒ 変化せずにこのままダラダラと生きたい
『コピペでラクに稼げます』
⇒ 努力(行動)せずに望みを実現したい
どちらも、人の心のひだにぴったりと吸い付く、
魅力的なコピーだと言えます。
でも、そういう表面的な部分ばかりを見て、
短絡的に考えて、反応的に行動する、
そんな生き方からは卒業する必要があります。
ものごとの背景にあるものを読み取り、
感じ取るための『感性』を磨く必要があるんです。
『ラクに稼げます』
『ラクに望みが叶います』
これらの言葉は、
『ラクをしたい』『変化せずにいたい』
という、あなた自身も意識できていないような、
無意識の願望にマッチしているため、
あなたの心を強く惹きつけてしまいます。
無意識の願望とは、あなたの潜在意識の中、
心の深い部分に形成された、『過去のパターン』、
すなわち、あなた自身の『カルマ』が
あなたに見せている『幻想』とも表現できます。
こういう『人の心のしくみ』を理解した上で、
表面的な言葉の背後にある事実も知っておく必要があります。
背後にある事実とは、
『スイッチが入った人はプロセスを楽しめるようになる』
ということです。
少し考えれば納得してもらえると思いますが、
『ラク』というのは、『作業量が少ないこと』
ではありません。
あくまで、人の『主観』によって
つくられる感覚なんです。
長時間、アタマを使わない単純作業をすることが、
とてもラクに感じる人もいれば、ものすごく
耐え難い苦痛に感じる人もいます。
この『感覚』は、その人が人生の中で、
魂の成長の過程の中で、どういうステージに
いるのかによっても変わってきます。
『魂の成長』というといささかスピリチュアルな
表現になってしまいますが、要は、人間的な成長
だと考えてもらえばOKです。
人生の中で、『恐れ』と十分に向き合えていない人は、
行動の動機のほとんどが、『苦痛や恐れの回避』になります。
そういう人は、『作業量が少ない』という意味での
『ラク』を求めてしまいがちです。
『作業量』『行動量』をこなすことに対して、
十分な成功体験の記憶が結びついていないので、
『行動量が多いこと』=『苦痛』
と解釈してしまうということです。
逆に、それなりに人生経験のある人は、
どこかで自分自身の『恐れ』と向き合い、
それを克服(受け容れ、認める)します。
そうなると、人生における行動の動機は、
『苦痛や恐れの回避』よりも、
『快楽の追求』の方にシフトしていきます。
そのステージに達すれば、自分の過去の経験の
中から、たくさんの成功体験を掘り起こせるので、
『作業量』『行動量』をこなせばどういう『成功』
を得られるのかが、肌感覚でわかってきます。
ここで、注釈ですが、魂の成長のステージによって、
その人の『経験したこと』自体が変わるワケではありません。
たとえば、僕自身で言えば、
小学校3年生のときに、クラスのみんなの
前でスピーチさせられたときに、緊張のあまり、
テンパって泣き出してしまった、
という経験は変わりません。
中高生時代は、それがトラウマになって、
人前で話すこと、自分を表現すること、
人の注目を浴びることを、できるだけ
避けようとして行動を選択していました。
でも、その後、いろいろな経験を積んで、
そこから学びを得た結果、
小学3年生のときに経験したことは、
トラウマではなく『宝』であり、
一つの『成功体験』だったことに気づけました。
だから、今は、自分の心がプレッシャーを
感じるような状況に身を置くことを、
自ら進んで選択するようになっています。
言ってみれば、『苦が苦でなくなる』ということです。
『苦』がなくなるから、『楽しい』とか『ラク』しか
残らなくなる、ということなんです。
僕がこうして情報発信をしている動機でも
あるのですが、これからの時代は、
『仕掛ける側はこうあるべきだ』
という議論ではなく、
『すべての情報の受け手が成長すべきだ』
という意識が広まる必要があると思ってます。
もっと言えば、すべての人間が、
『仕掛ける側の人間』になる、ということです。
そういう意味でも、『情報リテラシー』を
きちんとつけていくこと、
『自分自身の学びに投資する』、という意識を
持つことが、本当に大切なことだと思ってます。
ちなみに、このメールレクチャーのコンセプトも、
『情報リテラシー』や『投資マインド』の教育、
ということだったりします。
その辺りに自信のない方、ついつい被害者意識に
陥ってしまいがちな方こそ、受講してみてくださいね^ー^
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