理解とは何か
2011/09/03 Sat. 22:34:12 edit
それぞれ違う、というような話はよく目にします。
僕自身も、数年前からコミュニケーション研修
などでよく話すネタの一つですね。
本を読んだり、セミナーを受講したり、
人の話を聞いたり、そういう中で得た
情報に対して、
『あ、それ知ってる』
と、自分の頭の中に出来上がった
パターン認識に当てはめてしまうと、
その瞬間、あなたは新しい『学び』を
得るチャンスを失ってしまいます。
この記事でも語りましたが、『学び』と
いうものは、自分の内面から起こるもの
なので、どういう『学び』を得ているのかは
すべて自分が決めている、という認識が必要です。
だから、書評などで、
『この本から得られることはなかった』
みたいに書いちゃうことは、実は結構
恥ずかしいことなんだと思ってます。
その時はピンと来なくても、どこかで
何かしらの『学び』につながることも
あるわけですし。
さて、その『学び』についてですが、
自分の中に深く届く、
自分のものになる、
潜在意識レベルで理解する、
自分の一部になる
というように表現できるのが本当の意味での
『理解』だと考えられます。
ただ、ちょっと勘違いしやすいところなのですが、
インプットとアウトプット、『深く』という
言葉には、
『外から内に入ってくる』
というイメージができています。
外から入ってきた情報が自分の中の
奥深くに届く、というイメージです。
でも、実際は、潜在意識の奥深く
(この表現は便宜的なものです)
でつながっている、
無限の知性
ソースエナジー
神
集合的無意識
宇宙の真理
本当の自分(真我)
と、いろいろな言葉で表現できるもの、
そこからのチャンネルがどれだけ開いて
いるのか、ということが理解の度合いを
決めていると言えます。
そういうことを踏まえて、『理解』
ということについて考えてみると、
『知っている』というのは、
自我がパターン認識にだまされている状態です。
『自分には必要がない』という認識が
はたらいて、RAS(網様体賦活系)に
フィルターがかかるので、その『情報』
がもつ大切な部分、本質的な部分は
スコトーマ(認識の盲点)に隠れて見えません。
『理解する』というのは普通、左脳(理性)
のレベルで、自分の中にその情報を取り込む、
という状態です。
『頭ではわかる』とか『理屈はわかる』
みたいな表現ができる状態ですね。
右脳(感情)のレベルで情報を取り込むと、
『納得する』という状態になります。
どちらかというと、上記の『理解する』
よりもこちらの方が行動につながりやすく、
『本質的な理解』に近いと言えます。
人間の行動動機は『理性』よりも『感情』に
基づいているので、『納得する』というのは
大事なポイントです。
そして、左脳・右脳の両方が情報をしっかり
受け入れ、さらにそれが自分の実体験に
結びつくと、本当の意味での『理解』になります。
『腑に落ちる』とも表現できますね。
『実体験』とはあなたが『現実』として
認識したことのライブラリです。
このレベルの『本質的な理解』に到れば、
根本のプログラムが書き換わるので、
『習慣レベル』で行動が変わります。
つまり、必然的に『現実』も変わります。
わかっているのかいないのか、
はその人の『現実』だけを見て
判断すればいいということです。
言葉や行動だけでは判断できません。
行動の精度を、見る人が見れば、ある程度は
判断できますが、一番確実なのは『現実』です。
たとえば、『遅刻してはいけない』
ということがわかっているのかどうかは、
『遅刻しません!』という言葉でも、
目覚ましをセットしたり、前の晩早く寝る
という行動でもなく、
シンプルに、『時間になればそこにいる』
という『現実』で判断できる、ということです。
人に何かを伝えるとき、
部下を育てたり、子育てや教育において、
言葉や説明のしかた、つまり、
『どう伝えればわかってもらえるか?』
そういうことではなく、
『どうすれば相手の現実が変わるのか?』
そこだけにフォーカスすればいい、ということですね。
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コメント
1. 左脳と右脳
こんにちは。
拝読をさせていただいています。
左右で箸を持つ生活をしている私は、、
どちらかの脳がすたれたら、
いったいどうなるのだろうと思うのです。
現在は右手が軸の生活なので、
やっぱり左脳人間ということになるのでしょうか。
不躾なコメントで申し訳ありません。。
2. Re:左脳と右脳
>第六感インスピレーション読み師 大河内元女さん
コメントどうもありがとうございます^-^
右脳・左脳そろってこその人間なので、どちらかが
優位に見えるだけで、どんな人でも右脳・左脳を
バランスよく使っているんだと思いますよ。
どちらも人として生きる上で欠かせない、
すばらしい能力を秘めた器官だと思ってます^-^
3. 無題
自分は『何かを知っている』という観念を取り外して聞くことで、新たな気づきが発見できます!
『聞こう』とする姿勢も聞けなくしている要因になるように感じます。
聞くとは、ただ聞く。
自分の中の『知っている』と答え合わせをしようとしたり、判断を加えたりせず、ノージャッジで聞く。
4. ペタありがとうございます♬
『どうすれば相手の現実が変わるのか?』が響きました。
じゃあ、私が人にも自分にもできることは、今ここ、ゼロ、ニュートラルでいることだなと腑に落ちました。
その状態は 問題がないのですから、自分や人の問題もなくなりますものね。
何だかすっきりしました♪
ありがとうございます(^∇^)
5. Re:無題
>kayoさん
コメントありがとうございます^-^
『無知の知』というやつですね。
大昔から言われているのに未だに課題になるのは、
人間の、自我というものの習性だからなんでしょうね。
6. Re:ペタありがとうございます♬
>愛子さん
コメントどうもありがとうございます^-^
そうですね、究極的に突き詰めるとそこですね。
他人に対して『変えたい』と感じるのは、実は
自分の中の何かを変えたいというサインなので。
でも、自分がゼロ、ニュートラルになってしばらくして
気づくと、最初に望んでたとおりの現実になってたりします。
『北風と太陽』って深い話だと思いますね。
7. ありがとうございます。
内容がむずかしいかなと 思ったのですが
がんばって 読むうちに 後半から
右脳が ぐぐっ と あつくなり
左 右 つながった感じがありました。
うれしかったです。
いままで わからないことが
1ミリくらい わかった きがついた
きがしました。 感謝です☆
とても わくわくします。
8. Re:ありがとうございます。
>みこさん
コメントをどうもありがとうございます^-^
みこさんの中で、何かしらの『理解』『気づき』
が起こるきっかけになれたようでうれしいです。
『理解』って、自分の中で何かを生み出すことじゃなくて、
自分の中で『つながり』が生まれること、って
考えるといいのかもしれません。
些細なこと、小さなことに思えても、チャンネルが
つながって通り道ができると、大きな変化に
続く道になるわけですからね^-^
9. 無題
凄く勉強になります。
10. Re:無題
>山下ツイットさん
コメントどうもありがとうございます^-^
そう言って頂けるとうれしいです。
11. ありがとうございます。
不躾な質問にご回答を頂きましてありがとうございました。
昨年父が脳梗塞で左脳を傷めてしまい左側が半身付随になりまして、その時に私自身のことを思ってしまった次第です。父は快復して今では言葉は勿論歩いてもいます。
脳の仕組みに最近興味を持つようになり、色々と学ばせていただいています。ありがとうございました。
12. Re:ありがとうございます。
>第六感インスピレーション読み師 大河内元女さん
脳のしくみも含めて、人体のこと、この世の中の
ことで人間が完璧に解き明かしていることなんて、
一つもないんだと思っています。
人の身体やこの世界は完璧なバランスをもって
成り立っているので、自由に解釈するのはいいけど、
解釈によってイメージを限定してしまう必要は
ないんだと思います。
病気や怪我の症例なんかを見ても、医学的に
説明のつかないこともよく起こるわけですし。
幸い、お父様は無事ご回復されたとのことで何よりでしたね^-^
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