”恐れ”を愛する
2012/04/27 Fri. 13:40:00 edit
気づきが得られたのでシェアします。
参考記事:恐れは有限、可能性は無限
恐れを友にする
セドナメソッドや、『ザ・マネーゲームから脱出する法』
で登場する『プロセス』といった、感情を解放する
メソッドでは、最初のステップとして、
『感情を感じきる、十分に味わい尽くす』
という段階があります。
これを僕なりの解釈で表現すれば、
『自分の恐れを自覚し、恐れの正体を見極める』
ということになります。
感情には様々な種類のものがあるように見えますが、
本質的には、一つの原因で生まれます。
それは、自然の摂理との『分離』です。
すべての生物は、自然と調和しているときに、
最大の喜びである、『愛』との一体化を経験します。
分離意識によって、調和が遮断されること、
その度合いに応じて様々な感情を経験するのです。
『分離』とは、本来は自然として一体である、
世界と自分自身とを切り離し、自らを『個』と
して認識する作用で、これは、人間として
生きる上では避けられないものと言えます。
そして分離は、『恐れ』を生み出します。
人が経験する感情は、『完全なる愛』と
表現できるもの以外は、すべて、何かしらの
『恐れ』を内包しています。
たとえば、愛情や喜びといった、ポジティブに
見えるような感情の裏にも、
その瞬間が過ぎ去ってしまうことへの恐れや、
その対象を失うことへの恐れがあるのです。
『完全なる愛』というのは自分自身との
調和によって得られる至福の感情で、
理解・受容・承認・尊重といった側面を持ちます。
一般的に考えられる、ポジティブ・ネガティブ、
すべての感情を手放し、解放したときに顕れるのが、
『完全なる愛』という調和の感情なのです。
感情解放のステップとして、前回記事でも
語ったとおり、自分の『無自覚の恐れ』を
自覚することが第一歩となります。
まずは、自分で気づかなければいけないのです。
病気と同じで、早期発見すれば対処も楽になります。
そして、次が『恐れの正体を見極める』というステップです。
『恐れを味わい尽くす』とも表現できます。
自分は一体、何を恐れているのか?
何が怖いのか?
どうなってしまうことを恐れるのか?
仮にそれが起これば、自分はどうなってしまうのか?
それは、本当にそんなに大変なことなのか?
自分が抱く、『恐れ』をできるだけ詳細に、
掘り下げて描写してみるということです。
恐れを抱いたとき、人のマインド(顕在意識の思考)
が陥るお決まりのパターンは、
怖い ⇒ 避ける ⇒ 考えようとしない
⇒ 無知のままマインドが妄想ばかりふくらませる
というものです。
恐れを忌み嫌い、しっかり向き合おうとしないから、
その正体がわからず、いつまで経っても消えずに残るのです。
恐れが残っていると、マインドは、『いまここ』を離れ、
ありもしないこと、起こりもしないことについて
思考を巡らせ続けて、潜在意識内の『恐れ』に
エネルギーを注ぎ続けます。
そして、やがてそれが現実化するのです。
一般のメソッドでは、この『恐れ』の解放を、
心理的なテクニックだけで進めるものが主流ですが、
僕は、『恐れとともに行動する』ということを推奨します。
それは、前回記事にも書いたとおりです。
前回記事:恐れを友にする
引き寄せの法則やスピリチュアルでは、
恐れを抱いたまま、ネガティブなまま
行動すれば、望まない現実を引き寄せる、
と言われています。
ですが、潜在意識に恐れが在り続ければ、
行動しようがしまいが、それは現実になるのです。
その恐れから目をそらし、避け続けていれば、
無自覚なまま、その恐れを大きく育てます。
潜在意識と現実はリンクしているので、
恐れが大きく育つことは、望まないことが
次々に、現実として起こることを意味します。
これが僕自身も経験した『カルマの燃焼』です。
恐れが大きくならないうちに、自分でそれに気づき、
その恐れの正体をしっかり見極め、そして、
恐れを抱いたまま行動すれば、恐れは小さくなります。
恐れとは、未知、無知から生まれているため、
恐れのことを知れば知るほど、恐れはエネルギーを
失っていくのです。
以前、『本当の理解とは対象との一体化である』
ということを語りましたが、『恐れを理解する』
ことは、『恐れを愛する』ということにつながるのです。
ここでやはり大切なのは『行動』することです。
人間の人生は『経験』によってできており、
その『経験』は行動を通して得られるものです。
人が『在る』というのは、必ず何らかの
行動をしているということなのです。
『ただ在る』ということは『何もしない』
ということと混同・誤解されやすいのですが、
『恐れとともに在る』というのは、
恐れや感情を抱いたまま、何もしない、
ということではないのです。
恐れを抱いていることに気づかず、それを
無自覚なまま逃げ続けていると恐れは大きく育ち、
自分の恐れをしっかり自覚し、それを抱きつつも、
自分にできる行動をとっていけば恐れは小さくなります。
これは、健康管理、体調管理とまったく同じことです。
恐れに対しても、対処療法ではなく、予防医学に
基づいた日々の健康習慣の実践の方が、はるかに
合理的で有効だということですね。
思考と感情と行動、心と身体というものを
切り離して考えるのも、分離意識の生むワナと言えます。
思考と感情は、行動しながら調えるものであって、
思考と感情を調えてから行動しようとするのは誤りです。
心を調えようとしながら、身体のことは後回し、
というのもまた、誤りです。
心の健康と身体の健康は、同時に実現していくものです。
この世界のすべての存在は、切り分けられた
個別の存在ではなく、すべてがつながっているのです。
個々の存在の背景にある見えないつながり、縁
というもの、全体のバランスを考えることが
大事だということですね。
また、長くなってしまいましたが、最後にまとめると、
『恐れを自覚し、恐れの正体を知り、恐れとともに行動する』
これが恐れを克服する方法であり、また、
悟りというものに近づく道でもある、ということです。
動画セミナーが無料で視聴できる
【メールプログラム】はこちら
人生を豊かにする【時間の投資術】
時間を投資する『働き方』革命講座
【労働時間を10分の1にして収入を10倍にする】
コメント
1. おはようございます!
ブログの更新をとても楽しみにしていたので、夢までみてしまいました(笑)
「自分は一体、何を恐れているのか?
何が怖いのか?
どうなってしまうことを恐れるのか?
仮にそれが起これば、自分はどうなってしまうのか?
それは、本当にそんなに大変なことなのか?」
現実的で実践的です!早速やってみます。今までも多分煮たような事をやってないわけではなかったと思いますが、決定的なのは向き合い来れてない事と、締めが「逃げる」だったような気がします。だから、今回、どっかーーーん!と大っきいのがきたのかしら?と分析中。今せっかくかなり悩んで苦しいし、このような実践的な方法に出会えましたのでやってみます!!いま、向き合うべきこと、人達を思い胸が締め付けられました‥‥でもやってみます。
ありがとうございました\(^o^)/
2012/04/27 10:16 * edit *
2. 無題
恐れを自覚することによって、恐れに操られなくてすむのですね。いろいろなことを恐れている自分に気づきました。直感でそれらから逃げようとする行動をとっていたのですね。「愛情や喜びといった、ポジティブに見えるような感情の裏にも、その瞬間が過ぎ去ってしまうことへの恐れや、その対象を失うことへの恐れがあるのです。」という部分よくわかりました。思考は現実化の法則を応用しようとしてもなかなかうまくいかないのは感情も思考も恐れを表裏一体なのですね。「完全なる愛というのは自分自身との調和によって得られる至福の感情で、理解・受容・承認・尊重といった側面を持ちます。一般的に考えられる、ポジティブ・ネガティブ、すべての感情を手放し、解放したときに顕れるのが、完全なる愛という調和の感情なのです。」というのは重要なことですね?愛の本質こそ恐れを超えることができるということなのですね。理解、受容、承認、尊重・・。思考の現実化の法則は、格差社会で人が生まれてくる限りいとも簡単に奴隷制度も作り出す。なぜそうなっているのかとずっと疑問でしたが、魂の成長としてポジティブな人が優れているのではなく、愛の人が成長の可能性をもつということなのでしょうか?
3. Re:おはようございます!
>にこにこさん
コメントどうもありがとうございます^ー^
夢にまで見て頂いたなんて光栄です♪
にこにこさんにとって、然るべき素晴らしいタイミングで
メッセージが届いたようですね。
僕が『カルマの燃焼』について知識を得たときも
そうだったんですが、マインドの理解、気づきが
起こったときには、もうすでに意識の転換を終えている
可能性もあります。
『恐れ』の対処法が腑に落ちたとき、
『次に同じようなことが起こったら試してみよう!』
って気持ちになるんですが、その時点で、
『恐れ』から逃げようとするんじゃなくて、
それを待ち望む意識に変わっているんです。
何気なく見えて、この意識の変化の意味は大きいです。
4. Re:無題
>ほのかさん
コメントどうもありがとうございます^ー^
格差社会といっても、人間社会の中の『格差』って、
実はそんなに大したものでもないんですよ。
自然界を見れば、アリとして生まれたり、
犬として生まれたり、鳥として生まれたり、
人間から忌み嫌われるような害虫として生まれる
命もあれば、愛されるペットとして生まれる命もあるんです。
アリはどうやっても犬になれないし、はたらきアリが
女王アリになることもできません。
ですが、これらは、『格差』ではなく『多様性』なんです。
人間だけは生き方次第で出自の『格差』を乗り越えられます。
泥の中から生まれて、人を統べる皇帝になった
ような人間もいたわけです。
この、与えられた創造性、可能性にもっと
目を向けていいと思いますよ^ー^
5. ベストタイミングです!
ご返信ありがとうございます!
メルマガも登録しました。自立して、いまここに生きる実感つかんでいきたいです。
’カルマ’なんですが、私はどうもカンセラーさんやミディアムからお聞きした、長い間前世での関係において原因が作られ、結果として今世で清算されるために、起こる。。。という因果関係の認識が強く、どうも上手く理解が出来ないんです。
Yoshiさんも黒斎さんも阿部さんも,
蓄積された感情で、ある出来事をきっかけに
解放されて出てくるもの。。。のような理解でいいのでしょうか?その場合は、出来事やかかわった人とは因果関係はないのでしょうか?
。。。いつも質問ばかりで申し訳ありません。何故か質問があふれでてしまいます?!
2012/04/27 18:47 * edit *
6. 無題
はじめまして。
いつも読ませて頂いております。
思い切って行動しようとすると、
恐れや不安が襲ってきます・・・(>_<)
「またダメかも・・・」とか「今以上に辛くなるかも」
なんて考えが出てきちゃいます。
本当は蓋をして、見たくもありませんが、
恐れから逃げずに じっくり向き合い、感じきってみようと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
7. Re:ベストタイミングです!
>にこにこさん
メルマガ登録、どうもありがとうございます^ー^
カルマですが、人生において、どういう風に
作用するのかは、そういう『前世のカルマ』と
大きな違いはありません。
ただ、原因が『前世』という届かないところに
あるわけではなく、過去の経験、そしてこの人生の中
という届くところにある、という認識だけが違うんです。
インタビュー音源でも話してますが、幼い頃に
犬に咬まれたら、犬嫌いになる、って話なんです。
幼い頃の記憶って、論理的な教育を受ける前に形成
されるものなので、だから、親子関係が金銭との
関係に影響してたり、関係のないように見える経験が、
実は直面してる問題の根っこになっていたり、
ってことになるんです。
前世ってのは、まあある意味『方便』ですね。
そう説明した方がわかりやすい人もいるってことです。
経験すること、出会う人は、縁があるからやってくる、
というのは正しいですが、その原因は『前世』じゃなく、
過去も未来もふくめた『人生』ってとらえる方が
僕は好きですね。
前世があると考えるのは、『いまここ』にいる
自分以外の自分を認めることにつながるので、
僕はあまり好きじゃないんです。
自分じゃない人になろうとすることにもつながりますからね。
そう考えることは、自分から創造の力を奪う方向に
エネルギーがはたらいちゃうんです。
8. Re:無題
>南国さん
コメントどうもありがとうございます^ー^
「またダメかも・・・」とか「今以上に辛くなるかも」
って気持ちを抱えたままだと、素直に行動できないですよね。
だから、その恐れをじっくり描写してみるんです。
自分がなぜそう思うのか?
ダメだったとして、何が起こるのか?
辛くなったとして、自分は具体的に何を失うのか?
突き詰めてとことん考えていくと、どこかできっと、
『あれ、意外となんとかなるかも』
『実はそんなに大した問題じゃないかも』
って思えるような転換点があるんです。
そうやって、『転換』が起こってしまえば、
恐れが完全に消えてなくても、行動してみよう、
って気持ちが持ち上がってくるはずです。
試してみてくださいね^ー^
9. Re:Re:ベストタイミングです!
>YoShi@左脳系スピリチュアリストさん
丁寧にお答えいただけてうれしいです。ありがとうございました。
「方便」ととらえるのは非常に腑に落ちます。正直、前世のからのカルマと言われると、「そうですか」と言うしかなく、そこでフィニッシュなんです(笑)
もっと知りたくなってきました!楽しい気分です。
また過去記事に行ってまいります!
2012/04/27 20:00 * edit *
10. Re:Re:Re:ベストタイミングです!
>にこにこさん
納得して頂けて何よりです^ー^
そうそう、前世に原因がある、って言われちゃうと
そこでもうフィニッシュなんですよね(笑)
いろいろ知っていきましょう♪
扉が開かれますよ^ー^
11. 恐れシリーズ第3弾!
>『恐れを自覚し、恐れの正体を知り、恐れとともに行動する』
いいですね^^
欧米に合わせて生まれたザ・シークレットのように、日本人に対しては逆に「心ばかり気にしないで、まず行動してみなよ」というスタンスが有効なのかもしれないですね。
>『感情を感じきる、十分に味わい尽くす』
ああー、やったやった♪
すごい効果があるんですよね。
夜寝る前とかにやってドツボにはまるんだけど、次の日にはそのことは克服できてる、みたいな。
2012/04/27 22:19 * edit *
12. Re:恐れシリーズ第3弾!
>BIBIさん
コメントどうもありがとうございます^ー^
そうそう、文化背景が違うから、そのまま輸入
してきてもうまく合わないこともあるんですよね。
感情は感じ尽くすと消えていく。
『北風と太陽』みたいなものですね♪
トラックバック
go page top| h o m e |